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巨大露頭ツアー催行しました。

2018-02-22 (Thu) 12:44
駿河・東海道おんぱく プログラムNo,24 旅タクツアーの
発見者、塩坂邦雄先生と行く、糸静線「巨大露頭」ツアーを実施しました。

塩坂先生は昨年6月に糸魚川-静岡構造線で巨大な断層(露頭)を発見し、
新聞の1面で「天然記念物級の発見」と紹介されたほど学術上貴重なジオサイトの
発見です。

好天に恵まれた当日はこの巨大路頭に胸をワクワクさせた皆さんが静岡駅に集合、
ジャンボタクシー2台で出発です。

今回は糸静線の断層を駿府城公園から北へ、遡るコースで、先ず、静岡市役所前の
外堀の修復箇所からの見学です。

ここは安政の大地震の時も崩落した場所で、2009年8月11日の駿河湾で発生した
震度6弱の地震で崩れました。また、ここを境に静岡市役前の御幸通りは駅に向かって
かなり下り勾配になっています。

次に雙葉学園前の「不自然に石垣が無い」部分の説明を受け、ブラタモリよろしく外堀の
方角に歩きながらの地形観察です。

6分団の前では堀の中に堰が作られています。
なぜ堰が?
大地震のときこの断層上で落差が生じ堰で水の流れを調整する必要からです。
そして、静岡高校正門前、ここも断層の影響で東に向かってかなりの下り勾配です。

次に20分ほどジャンボタクシーで移動し、新東名の工事用道路から静岡市街地を眺め
どのように断層が走っているかの説明を受けました。また、なぜ、この地域の新東名の橋が
日本初の強固なPCトラス工法なのかを学びました。

さて、次は、今まで露頭と言えば龍爪の露頭。
ここは規模が小さく、車では看板が無ければ通りすぎてしまうほど目立ちません。
この路頭を見て昼食後訪ねる巨大路頭は、その規模が比べ物になりません。

昼食は西里の「たけのこ」さんにお世話になり、いよいよわさび田を約40分歩き、
巨大路頭へ向かいます。

途中こんもりした地形では地殻の圧縮で盛り上がった泥岩と砂岩の層、いわゆる
「鬼の洗濯板」の説明もありました。

しばらく進むといよいよ「巨大路頭」が見えてきました。

一同、岩を降りるのに苦労しながら路頭の実物に対面です。

こちら側の硬い岩は約1500万年前、断層粘土の部分は500万年以降に形成
されたそうです。
断層粘土は触ってみると「ぷにゅっ」としている。
先生の説明では断層ができ、約1800度の熱で擦れて粘土に変化しているとのことです。

日本列島がユーラシア大陸から離れフォッサマグナができた経緯など先生から説明されると
人間の一生など瞬きをするくらいの時間の感覚ですが、この地球の営みに直接触れ、また、
そのエネルギーを直に観察すると、現在起きる日常の出来事が本当に小さく感じた1日でした。

 
roto1静岡市役所前の外堀崩落箇所
roto2外堀、段差のため堰がある
roto3新東名の付近から市内の断層地形を見る
roto4新東名の日本初、PCトラス工法(断層の上にて)
roto5龍爪露頭
roto6わさび田の中を行く
roto7
roto8これが巨大露頭です
roto9





巨大路頭の図解(静岡新聞より)
roto10お疲れ様でした



 

犬山段送迎タクシー(相乗り制)

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